サンダーの大量離脱からレンデボーグ旋風まで――ザック・ロウが語るNBA序盤戦の注目ポイント
The Zach Lowe Show(2026年11月2日配信)でザック・ロウがNBA序盤戦の注目トピックを語った。
7PM in Brooklyn(2026年11月5日配信)でカーメロ・アンソニーが語った
チームネッツシクサーズブレイザーズウォリアーズレイカーズキングスロケッツグリズリーズスパーズ

7PM in Brooklyn(2026年11月5日配信)でカーメロ・アンソニーが開幕10試合の注目チームと選手を語った。
ゲストにトレーナーのクリス・ブリックリーを迎え、コ・ホストのカジム・ファミワイドとともにルカ・ドンチッチのMVPペース、タイ・ジェロームの13年越しの飛躍、シーズン序盤の怪我の多さ、ブレイザーズのディフェンス、クーパー・フラッグの2年目、76ersの化学反応、サクラメントのフランチャイズ移行まで約103分にわたって議論した。
リスナーからの「開幕10試合のMVPは誰か」という質問に、ブリックリーはルカ・ドンチッチを即答した。平均約38得点・8リバウンド・8アシストという数字を挙げ、直近でこのレベルのスタートを切った選手としてジェームズ・ハーデンのロケッツ時代を引き合いに出した。
「最後にこんなスタートを見たのって、ジェームズがヒューストンにいた頃の8年前くらいのあの立ち上がりくらいじゃないか」
— クリス・ブリックリー [05:21]
アンソニーも開幕10試合のMVPにルカを選んだ。注目したのはディフェンスへの取り組みで、今季のルカは攻守両面でコミットしていると評価した。
「健康で、体が絞れてて、集中してるルカ、ディフェンス面でも、そうだな、頑張りを見せているルカというか、ちゃんとそこに向き合ってるルカなら、全然違うルカになってるよ」
— カーメロ・アンソニー [05:48]
LAレイカーズへの移籍がルカの自信に与えた影響も話題になった。ブリックリーは6月から7月にかけてルカが体を絞り始めた映像に触れ、プレシーズンの時点で見たことのない体脂肪率だったと証言した。アンソニーはレブロン・ジェームズほどの存在感を持つ選手のそばにいれば大きな影が落ちるとしつつ、その影から離れた今のルカは「これは俺のショー」という感覚でプレーしていると述べた。ルカがこのペースを維持できれば、ウェスタン・カンファレンス全体の構図が変わるというのがアンソニーの見立てだった。
ファミワイドは自身の開幕10試合MVPにメンフィス・グリズリーズのタイ・ジェロームを選出した。今季最悪の成績が予想されていたチームで奮闘しており、「右利きのブランソンのようだ」と形容した。ブリックリーはジェロームを高校9年生の頃から指導してきた経緯を明かした。
「カシフ・プラットにも感謝だよ。彼とは9年生の頃、最初のワークアウトから組んでて、もう13、14年前の話だよね。だからずっと見てきてるんだ」
— クリス・ブリックリー [10:12]
ブリックリーはジェロームがOKCからヒューストンへトレードされた際に「ヒューストンでやりたくない」と拒否したエピソードも紹介した。
「ロッタリーピックで全米制覇して、OKCに入って、ヒューストンにトレードされたら『ヒューストンでやりたくない、トレードしてくれ』って言ったんだよ」
— クリス・ブリックリー [12:02]
10人中9人の選手はNBAにいるだけで受け入れるところを、ジェロームはノーと言った。その自信がオフシーズンにチームなしという状況を経てゴールデンステート・ウォリアーズに拾われる流れにつながった。さらにブリックリーは身体面の壁についても言及した。
「しかもタイって股関節の手術を2回やってるんだよ。両方だよ。普通のバスケ選手が経験しないレベルの怪我をして、それで今みたいなタイ・ジェロームとして戻ってきてるんだから」
— クリス・ブリックリー [15:04]
アンソニーはジェローム個人のパフォーマンスは怪我がなければ続くと見る一方、メンフィスというチームが同じレベルを維持できるかは未知数だと指摘した。若いチームなので20試合ごとのブロック単位で成長を見たいとし、ザック・イーディー、カメロン・ブーザー、シードリック・コーワードといった若手の名前を挙げて将来性を評価した。
ファミワイドがシーズン序盤の怪我の多さを話題にした。エドワーズ、タイリース・ハリバートン、ジャレン・ウィリアムズ、チェット・ホルムグレン、ケイソン・ウォレスら多数の負傷者が出ている。ブリックリーはネッツのミカル・ブリッジスのようにバックトゥーバック回避で予防する動きが進んでいると紹介しつつ、原因は分からないとアンソニーに問いかけた。アンソニーはオフシーズンの変質が根本にあると分析した。
「今はオフシーズンのトレーニングから一気に本番のゲームに入るわけだろ、で相手は容赦なくぶつかってくる。フィジカル的に、もう別のスピード、別のペース、別次元のゲームになって」
— カーメロ・アンソニー [21:24]
アンソニーによれば、現代の選手はオフシーズンに個人練習・身体づくり・ブランド活動と多忙を極めるなかでシーズンに突入する。トレーニングはあくまでシーズン最初の1〜2か月を乗り切るための「点火剤」にすぎず、オフのトレーニングだけに頼ったまま12月以降を戦えるわけがないと語った。ブリックリーはアンソニーが現役時代、ドラフト時期からジムに来てスキルを磨き続けていた点を引き合いに出した。得点王だったシーズンでも試合と試合の合間に練習を続けていたことが、長期的なコンディション維持の鍵だったと証言した。アンソニーは現在のゲームスピードについても「あんなトレーニングじゃ対応できない」と述べ、チーム側もそのペースを後押ししている現実を指摘した。
ブリックリーはアンソニーの1on1の無敗記録を明かした。キャリアのどの時期でも、多くのNBA選手がアンソニーに挑んだが、引退まで誰一人として勝てなかったという。
「ベスト10本勝負でやってたんだよ。3本先取のゲームが10本あって、このスポットを制したら次のスポット、みたいな。今は名前は言わないけど、たくさんの選手が『俺のアパートでやったら絶対勝てる』って思ってた」
— クリス・ブリックリー [28:25]
アンソニーが一番しんどい時期、どのチームにも所属していなかった時期にも挑戦者は来ていた。アンソニーはその時期のメンタルについて振り返った。
「落ちてるときに来てたよな。俺、あの時期ジムにいて、フーディーメロ全開だった。誰も来るなよって時期に会いに来て、フードをここまで上げて誰とも話したくなかった」
— カーメロ・アンソニー [29:18]
ブリックリーはアンソニーがどのチームにも所属していなかった時期にメディアで「今のNBAの60〜70%の選手より上手い」と発言し、スティーブン・A・スミスに批判されたエピソードも語った。数か月後にポートランドでスターターとして出場し、ウェスタン・カンファレンスの週間MVPを獲得したことで、その評価が正しかったと証明されたと振り返った。アンソニーはまだプレーできるという自信があったにもかかわらず、ベンチの役割は自分には合わなかったと率直に認めた。
ファミワイドはポートランド・トレイルブレイザーズがNBAカップでレイカーズ、ウォリアーズ、スパーズと同グループに入っていることを紹介し、このグループを突破すればウェストでの評価が一変すると話を振った。アンソニーはディフェンスがチームの好調の鍵だと断言した。
「そのグループを生き残れたらよ、マジで抜け出せたらポートランドを見る目が変わってくるよ。変えなきゃいけない。だってタフなグループだろ」
— カーメロ・アンソニー [42:24]
具体的な選手名としてスクート、ドリュー・ホリデー、カマラ、クリンガンのリムプロテクトを挙げ、守備からトランジションへつなげるスタイルが持続可能だと評価した。デイミアン・リラードとジャ・モラントのバックコートについても触れた。
「そしてデイムはデイムらしい動きをしてる。チームはコートを上下にどんどん走る。ジョンもプッシュできる、デイムもプッシュできる」
— カーメロ・アンソニー [43:21]
アンソニーはリラードにとって今後の課題はキャッチ&シュートを増やすことだと指摘した。モラントと一緒にコートにいるとき、コーナースリーを決められるようになればオフボールでのスペーシングが広がり、チームは全く違う姿になると述べた。ブリックリーもドリュー・ホリデーのうまさに言及し、ディフェンスから組み立てるチームの強みとしてスティールからのトランジションでバックコートを捕まえるのが至難の業だと評価した。
ファミワイドはクーパー・フラッグがヒューストン戦で33得点9リバウンドを記録したことに加え、ティム・マクマホンが「既にリーグトップ10、トレードするならウェンビーだけ」と発言したことを紹介した。2年目で平均25得点・5リバウンド・6アシスト・FG49%を記録中という数字も示した。アンソニーはトップ10評価に賛同した。
「だって20歳だよ、マジで。平均25点5リバウンド5アシストで、今シュート成功率48%だろ」
— カーメロ・アンソニー [47:16]
アンソニーは20歳でこの数字を出せる選手は歴代でも一握りだとし、1番から5番までスイッチして守れるディフェンス力も含めて将来性は圧倒的だと述べた。ブリックリーはフラッグの成長の裏にカイリー・アービングの存在があると指摘した。
「カイリーにも感謝だよ、ちょっとフラッグのことを引っ張ってくれてる感じがする。ワークアウトの後の様子を見ると、一緒に練習してきたのがわかる。フィニッシュのパッケージ見ると、カイリーっぽい部分があるから」
— クリス・ブリックリー [49:42]
アンソニーはカイリーのリーダーシップについても掘り下げた。シュートを打つときの肩の向き、ドリブルでピック&ロールから抜け出すやり方、スポットに入るときの意図と意識性といった細かいディテールをフラッグに教えているとし、カイリーがカイリーたるゆえんはこうした裏の緻密さにあると語った。フラッグは2年目でスカウティングレポートにハイライトされる立場になっており、その中で結果を出し続けている点がブリックリーにとっても驚きだった。
ファミワイドはフィラデルフィア・76ersについてタイリース・マクシーが8試合中7試合でチーム最多得点、レブロン・ジェームズが直近6試合中4試合でアシストリーダーだと紹介した。ブリックリーは76ersがまだ完全にはまとまっていないとしつつ、ピースの質を列挙した。
「マクシー、そう、リーグ屈指のガードの一人。そしてジェイレン・ブラウン、ジェイレン・ブラウン、ジェイレン・ブラウンがいる。ジョエルはかつてMVPで、みんなに見切りをつけられかけたけど、去年『俺はまだまだ本物だ』と証明した」
— クリス・ブリックリー [56:05]
優勝経験を持つコーチとGMが揃っている点も好材料に挙げた。アンソニーはエンビードの最近の発言に注目した。
「ジョエルが『俺たちは調整してる』って言うのを聞いて、それが俺にとってはサインなんだよ。なぜなら今、成熟したジョエルが見えてるから。チーム全体のために答えを見つけようとしているジョエルが見えてる」
— カーメロ・アンソニー [59:48]
アンソニーはエンビードがトップ・オブ・ザ・キーから離れ、コーナーやトレイルポジションに動く柔軟性を見せればチームは一段上に行けると具体的に分析した。KATをピック&ロールにさらし、リムを守るかエンビードを離すかの判断を迫る戦術が有効だと述べた。ラストショットの場面については「プレーはマクシー中心に動く」と断言した。開幕2週間で7勝1敗というスタートに加え、足りないと感じる部分がシーズンの進行とともに自然に改善される性質のものばかりである点が76ersの不気味さだとアンソニーは語った。
ファミワイドはサクラメント・キングスのダリアス・エイカフがNBA最多のショット数を記録中で、直近7試合の平均得点は歴代トップ3に入る水準だと紹介した。デアロン・フォックスの移籍後にフランチャイズがエイカフ中心へシフトしたかが論点になった。アンソニーはまずサボニスの立場に共感を示した。
「フランチャイズが目の前でシフトしていくのを見てたんだから。どう対処すればいいかわからない、サポートすべきか怒るべきか。サボニスのようなポジションにいる人間にとっては感情のジェットコースターだよ」
— カーメロ・アンソニー [70:56]
アンソニーはサボニスにカイリーのようなメンター役を引き受ける道が最も成熟した選択だと述べた。一方でエイカフについては、自由にシュートを打てる環境こそが成長の鍵だと力を込めた。
「自分のやりたいやり方でプロセスを踏めて、でもちゃんと責任も取らされる環境にいるとき、ミスをして乗り越えられる。シュートを打てる。外せる。5本外しても、6本目は入ると信じられる。それって特別な状況だ」
— カーメロ・アンソニー [75:16]
アンソニーはエイカフのアグレッシブさだけでなくバスケIQの高さも評価し、まだ注目されていないパスの能力にも言及した。サクラメントをプレーオフチームとして扱うのは時期尚早だとしつつ、GMのスコット・ペリーとヘッドコーチのダグ・クリスティが若手の育成を後押ししている点を好材料に挙げた。アンソニーは「2年後、3年後のダリアスの成長を各チームが見ている」と語り、今は失敗を含めた成長過程を見守る段階だとの見方で回を締めくくった。
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