開幕2日間で見えた勢力図――レイカーズ圧勝、ウォリアーズの岐路、ウルブズの新風
The Hoop Collective(2026年10月23日配信)でブライアン・ウィンドホーストがシーズン開幕2日間を総括した。
The Hoop Collective(2026年11月4日配信)でティム・マクマホンが語った
チームラプターズヒートブレイザーズウォリアーズレイカーズマーベリックスグリズリーズ

The Hoop Collective(2026年11月4日配信)でブライアン・ウィンドホーストとティム・マクマホンがシーズン序盤の注目トピックを語った。
ルカ・ドンチッチの歴史的なオフェンス、ヒートのディフェンス崩壊、そして粒ぞろいのルーキークラスの明暗が主な話題となった。
ルカ・ドンチッチがシーズン開幕から2週間で叩き出している数字は異次元だった。ウィンドホーストが1つずつ読み上げた内訳は、1試合平均38.3得点、フィールドゴール成功数12本(試投24本)、3ポイント成功数6本(試投14本)、フリースロー10.1本。すべてリーグ首位で、3ポイントの成功数と試投数は昨季のリーグトップだった4本・11本からそれぞれ2本・3本上積みしている。マクマホンはこの爆発を「歴史的なスタートを切る方法としては悪くない」と表現した。
「平均38点以上で、フィールドゴール試投数、3ポイント試投数、フリースロー試投数でリーグトップに立ちながら、それぞれのカテゴリーでキャリアハイの確率で決めています」
— ティム・マクマホン [01:45]
レイカーズのヒート戦では成功したショットがすべて3ポイントかペイント内で、ミッドレンジからのメイクがゼロだった。ウィンドホーストはこれをルカとオースティン・リーブスのためのフロアスペーシングが設計どおりに機能している証拠だと指摘した。コーナーに選手を配置し、2人がアタックしてゴールに向かうか、ウォーカー・ケスラーへのロブやバレットパスに展開する形がはまっている。
「彼はスポエルストラが言ったように『騙せない』んです。何が起きているか起きながらにして全部分かっている」
— ティム・マクマホン [02:51]
マクマホンはルカの3ポイントが以前はほぼ左へのステップバック一辺倒だったのに対し、今季は左・真後ろ・右と方向が多彩になり、キャッチ&シュートも安定してきたと分析した。LA移籍後の2度のオフシーズンでコンディショニングへの取り組みが劇的に変わり、体型も改善されたことがスキルの幅を広げている。
ルカのショットの内訳にも変化が見られた。マクマホンによると、バスケット付近のショット割合が3.6%とキャリアで最も低い。昨季の7.6%、2年目のピーク時の26%と比べると激減しており、リムへのアタックへの依存を減らしながら3ポイントの本数をNBA史上誰も記録したことのない水準まで引き上げている。
「ルカの最良のコンプはずっと全盛期のジェームズ・ハーデンと言われてきましたが、今の彼は数インチ背が高く、ミッドレンジがあって、しかも非常に鋭いミッドレンジゲームを持った全盛期のジェームズ・ハーデンです」
— ティム・マクマホン [18:11]
マクマホンはさらに、レイカーズが50勝以上のペースを維持すれば、ルカには強烈なMVP候補としての主張ができると述べた。シーズン前の予測は「平均35・8・8」だったが、現時点では38・8・8。ただしレイカーズのディフェンスは21位で、ウィンドホーストは「中間に達するために努力が必要なレベル」と厳しく評価した。

オフェンスだけではなかった。ルカはラプターズ戦で5スティールと3チャージドローを記録し、2013-14年のプレイヤートラッキング開始以降、1試合でこの守備スタッツを記録した初めての選手となった。マクマホンはルカが昨季チャージドロー14回でリーグ7位タイだったことを調べ、「ダラス時代は床に倒れたくなくてチャージを取りに行かなかった」が、昨季から本格的に取り組み始めた流れの延長だと説明した。
「当然、自分はNBAで最高のディフェンダーじゃない」
— ブライアン・ウィンドホースト [13:34]
これはルカ本人の試合後コメントで、ウィンドホーストが引用した。ルカは続けて「今年は本当に一歩前進できた」と認めた。ウィンドホーストは「11月の第1週にルカのディフェンスを褒めるとは思わなかった」と驚きつつも、実際に起きていることは認めなければならないと語った。マクマホンもルカのディフェンス上の最大の欠点だった「審判への抗議で走って戻らない」癖が改善され、少なくともボールがライブの間にはやらなくなったと補足した。
ヒートは2勝5敗で、ディフェンスレーティングがリーグ27位と壊滅的な状態にあった。デイビオン・ミッチェル、ヤニス・アデトクンボ、バム・アデバヨとディフェンスの駒を揃えたはずのチームがなぜ守れないのか。マクマホンは要因の一つとしてクレイ・トンプソンの衰えを挙げた。
「あるスカウトが最近クレイと主なバックアップのひとりであるティム・ハーダウェイJr.のことを、コート上の『消火栓』だって表現してたんだよね。消火栓がフットワークを使ってスライドするところ、あんまり見たことないじゃないですか」
— ティム・マクマホン [22:36]
クレイの個人ディフェンスレーティングは130.4で、他のスターター全員が119.9以下であるのに対し、チーム最悪を5ポイント近く離して記録している。マクマホンはマーベリックスが昨季クレイをスターターから外した理由もここにあったと振り返った。さらに、ヤニスについても「ここ数年はディフェンスでインパクトを出せていない」と指摘した。エリック・スポールストラは試合の最初のポゼッションからルカにトラップをかけるなど創造的な策を講じたが、ルカに次々と崩された。スポールストラ自身も「言葉は正しいが行動が伴っていない」と嘆き、ヤニスとアデバヨも「ハードにプレーできていないし互いを信頼できていない」と認めた。
ルーキーの話題に移ると、まず注目を集めたのがウォリアーズ11位指名のアクセル・レノンボーグだった。平均21.5得点・7リバウンド、3ポイント成功率40%(6本以上試投)と、ミシガン大学時代を大きく上回る得点力を見せている。ウィンドホーストは「今日話したあるエグゼクティブも、ここまで得点するとは思っていなかった」と明かした。
「私が話したあるチームは、彼を5番目に評価していて、トップ10に入るためのトレードも検討していたんですが、パーソナリティ面がロッカールームに馴染まないと感じて断念したそうです」
— ティム・マクマホン [35:20]
プレシーズン終盤にはドレイモンド・グリーンがポッドキャストで「ウォリアーズの将来のフランチャイズの顔になれる」と発言し、ウィンドホーストは「ドレイモンドがルーキーにあんな称賛を送るのは珍しい」と驚いた。気質のマネジメントが課題とされたが、ドレイモンドを10年間扱ってきたスティーブ・カーのもとでうまく機能しているとの見方で2人は一致した。24歳という年齢はデボンサやブーザーより5歳ほど上だが、マクマホンは「この年齢で好スタートを切れなかったら深刻な懸念になっていた」と述べ、逆に結果を出していることの意味を強調した。
グリズリーズのカム・ブーザーは平均17得点・約10リバウンド・6アシストで、5試合目にはトリプルダブルも達成した。マクマホンによると、分析重視のフロントオフィスを中心にリーグの約4分の1がドラフトボードで1位に置いていたという。分析モデルでは「世代屈指のプロスペクト」と評価される一方、6フィート8インチで爆発的なアスリートではないことから天井を心配する声もあった。しかしNBAに入ってすぐにゲームを理解し、正確なパスを連発している。
「グリズリーズがもし全体1位だったらブーザーを指名していたと思いますよ、かなり自信を持って言えます。彼らは分析重視のフランチャイズですし」
— ティム・マクマホン [43:38]
ウィンドホーストは「まあグリズリーズはそう言うだろう」とやや懐疑的だったが、マクマホンはザック・クライマンがデューク出身で自分のデューク産選手を好む傾向や、組織の分析重視の文化を挙げて確信を示した。1試合6本の3ポイント試投(成功率36%)もブーザーにとっては想定外の積極性で、パワーフォワードとしての多才さが際立っている。
ポートランド・トレイルブレイザーズが5勝か6勝1敗と好発進し、オフェンス・ディフェンスともにトップ10に入っている点も取り上げられた。マイク・アドノリHCの指揮下でチームがまとまり、デニ・アブディヤがオールスター時の勢いをそのまま維持している。マクマホンはアブディヤのドリブルからの攻撃創出を高く評価した。
「デイミアン・リラードやドルー・ホリデーみたいなベテランでいいリーダーがいる」
— ティム・マクマホン [49:56]
特にデイミアン・リラードがキャリアで最もオフボールでプレーしており、「一番大きな調整をしているのはリラード」だとマクマホンは指摘した。トゥマニ・カマラは1試合7.7本の3ポイント試投で成功率50%と爆発中で、昨季の37%・一昨季の37.5%から大幅に上昇している。リーグ2位の3ポイント試投数を記録するなどチーム全体でスリーを量産しており、アドノリのスタイルが浸透している。採用過程のごたごたにもかかわらず、選手たちがアドノリを支持し全力でプレーしている点を2人は強調した。
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