ドレイモンド・グリーンが開幕戦の大敗とNBA各地の過剰反応を斬る
The Draymond Green Show(2026年10月23日配信)でドレイモンド・グリーンがNBA開幕戦を語った。
Boardroom Talks(2026年11月2日配信)でマイク・レヴァインが語った
番組boardroom
Boardroom Talks(2026年11月2日配信)でリッチ・クライマンがCAAスポーツ代表のマイク・レヴァインにロングインタビューを行った。
CAAスポーツの20周年を迎えた組織の全貌、ドウェイン・ウェイドが残した「設計図」、プレミア・ラクロス・リーグ(PLL)のフランチャイズ売却計画、レイカーズ125億ドル売却、クリッパーズのサラリーキャップ迂回疑惑への反応、選手によるチーム株式保有の提案、そしてニックスの53年ぶり優勝まで、約70分にわたって語り尽くした。
レヴァインはCAAスポーツの現在地を具体的な数字で説明した。2026年でちょうど20周年を迎え、世界中で1,400人以上のスタッフを抱える。収益はアメリカ国内と海外がおよそ55対45の比率で、最初の10年は国内中心だったが直近10年でグローバル企業へと変貌したという。事業は19の部門に分かれ、フットボール、バスケットボール、野球、ホッケー、サッカー、放送、コーチなど多岐にわたる。タレント事業が全体の約40〜42%を占め、残りはブランドコンサルティング(約450名のブランドエージェントが世界中で活動)とライツホルダー向けサービス(チーム・リーグの収益最大化支援)の2本柱で構成される。
「タレント事業は成熟していて、充実していて、全体の約40〜42%を占めています。でも一番注目を集めているのはその部分で、メディアが取り上げやすくて追いかけやすい部分でもある」
— マイク・レヴァイン [18:23]
レヴァインはタレント事業の各部門がかつてないほど円滑に連携していると強調し、パット・ブリッソン、ジミー・セクストン、オースティン・ブラウン、アーロン・ミンツらの名前を挙げた。クライマンが「タレント事業の力があるから、ブランドやライツホルダー側の事業もより魅力的になるのでは」と水を向けると、レヴァインは「タレントとクライアントへの奉仕がCAAのDNAの核心だ」と応じた。
「個々の各部門が連携して動くハーモニーは、今が一番スムーズだと感じています」
— マイク・レヴァイン [19:12]
CAAの組織文化について、レヴァインは1970年代の創業期まで遡って説明した。ウィリアム・モリスを辞めたエージェントたちがCAAを立ち上げたとき、「肘を張って自分のクライアントを囲い込む」やり方から、「エージェンシーの全員で全クライアントを支え、それぞれのスキルをどう活かせるか考える」というチーム文化へ転換した。レヴァインはこれを「エージェントらしくない、自己犠牲的なアプローチ」と表現した。
「ウィリアム・モリスを辞めたエージェントたちがCAAを作ったとき、『肘を張れ、俺のクライアントから引っ込め』から『俺たちはこのエージェンシーの全員を担当する、あなたのスキルがどうその人を助けられるか、俺のスキルがどう役立つか考えよう』に変えた」
— マイク・レヴァイン [08:52]
この「チームとしての一体感」は現在も貫かれているが、業界メディアが次々と出す「影響力のあるエージェントランキング」との折り合いが難しいとレヴァインは認めた。CAAは「relevance(注目度)」を追いかけず、会社全体の収益と19部門それぞれの利益を見ているという。社内の標語として「bread, not cred(名声より実益)」というフレーズを紹介した。LAのエンドースメント部門を率いるスティーブ・ラシェバーから何年も前に聞いた言葉で、25年以上CAAに在籍しながらほぼ無名のまま数億ドル規模の仕事をこなしている人物だと明かした。
「私たちが見ているのは会社全体の利益、あるいは19の部門それぞれの利益です。あるいは部門同士がどう連携しているか。組織として収益と成功を上げているのであれば、私は『relevance』があるかどうかなんて気にしません」
— マイク・レヴァイン [39:37]
クライマンは、ドウェイン・ウェイドがCAAに在籍したまま、ファッション、著書、メディアといった事業を自ら築き上げた例に注目した。多くのアスリートが事業を始めるとき「エージェンシーを離れなければ」と考えがちだが、ウェイドはCAAと歩調を合わせながらそれを実現したと指摘した。
レヴァインはウェイドが約18年前にCAAに加入したと振り返り、ウェイドの興味がファッションや執筆へと広がるたびに、CAAのマネジメント業務も進化していったと説明した。この積み重ねが「今日のすべてのアスリートのために成長させ進化させ続けているひとつの設計図」になったという。
「彼はファッションに興味を持ち、父親であることを第一に考えるエッセイを書きたいと思い、それが一冊の本になりました。彼の興味や趣味のすべてが、私たちが彼を先導しながら一緒に進んでいった領域になっていったんです」
— マイク・レヴァイン [29:15]
具体例として、ジョシュ・アレンとスカイダンスの契約、クリス・ポールのO’DipとコナーShellのWords and Picturesとの統合が挙げられた。CAAのテレビ部門が30〜40年にわたり一流プロダクション会社を代理してきた専門知識を、スポーツ部門のアスリートに応用する形で日常的に連携が進んでいる。レヴァインはその仕組みを説明した。
「私が思うに、私たちがやってきたのは、CAA Sportsの外側にあるLAのTV部門が、業界をリードするプロダクション会社を30〜40年間にわたって代理してきたということです」
— マイク・レヴァイン [31:18]
レヴァインはCAAが投資するプレミア・ラクロス・リーグ(PLL)の次のフェーズについて詳しく語った。PLLは7年目のプロラクロスリーグで、8チームを擁する。これまでは全チームが1つの都市に集まる「巡業モデル」を採用してきたが、それは過去25年間、地域ごとの伝統的なチームオーナーシップモデルがラクロスでは失敗し続けてきたためだった。
今後12〜24か月でフランチャイズを売却し、ニューヨーク・アトラス、カリフォルニア・レッドウッズ、ユタ・アーチャーズ、カロライナ・カオスなどが本拠地を持つホームタウンモデルに移行する計画だとレヴァインは明かした。
「PLLの強さは、最も弱いオーナーの強さで決まるってね。過去に何が起きたか、そして他のリーグで躓いたり失速したりしたときに何が起きたかというと、底辺への競争が始まるんだ」
— マイク・レヴァイン [49:09]
MLSやWNBAが25年かけてようやく現在の地位を築いたことに触れ、しかもラクロスはバスケットボールやサッカーほどグローバルに認知されたスポーツではないと認めた上で、「正しい市場を選び、正しいオーナーを選び、忍耐強くやる」ことが鍵だと述べた。
クライマンがレイカーズの125億ドル売却について「その値段で買う合理性が見えるか」と問うと、レヴァインは34年間スポーツ業界に携わってきた経験から「スポーツチームの価値上昇が鈍化するとは思えない」と答えた。ミルウォーキー・バックスが5億8,000万ドルで売却されたとき、スティーブ・バルマーがクリッパーズを20億ドルで買ったとき、いずれも「頭がおかしい」と言われたが結果的に大成功だったと具体例を挙げた。
「ウェスとマーク・ラサリー、ウェス・エデンスがミルウォーキー・バックスを5億8000万ドルで買ったとき、みんな『頭がおかしい、何を考えてるんだ、大失敗するぞ』って言っていた。あれはかなりいいトレードになりましたよね」
— マイク・レヴァイン [52:04]
一方、クリッパーズのサラリーキャップ迂回疑惑の報道について聞かれると、レヴァインの反応は明確だった。34年間スポーツ業界に関わり、20年間NBAで何百人もの選手を扱ってきたが、キャップ迂回を持ちかけられた経験は一度もないと語った。
「20年間NBAに何百人もの選手を送り出してきたけど、エージェンシーとしてサラリーキャップを脱法的に回避するような契約をせざるを得ない状況に置かれたことは一度もない。だから、あの報道を読んだときの私の反応は衝撃であり、驚きでした」
— マイク・レヴァイン [53:47]
ステフィン・カリーが提唱した選手によるチーム株式保有について、クライマンが話を振ると、レヴァインはすでにリーグ、選手、チームオーナーと議論を重ねていることを明かした。レヴァインの提案は具体的で、次のCBA(労使協定)交渉において、ルーキーがリーグやチームの一員になった瞬間から、リーグ全体のコレクティブとして担保付きチーム株式のプールを受け取れる「401k型の仕組み」を作るべきだというものだった。
「ルーキーがリーグやチームの一員になった瞬間から、一種の担保付きチーム株式のプールを受け取れるような。自分のチームそのものではなく、リーグ全体のコレクティブとして」
— マイク・レヴァイン [55:58]
クライマンはコービー・ブライアント、カリー、レブロンなど一つのチームに長く留まる選手は稀な例であり、個別のチームが解決する話ではないかとも指摘したが、レヴァインは「提案した仕組みは完全に実現可能だと思う」と自信を見せた。選手とオーナーの利害を一致させることがリーグにもファンにも良い結果をもたらすという考えだった。
番組終盤、クライマンがニックスのフロントを率いるレオン・ローズとオーナーのウェス・エデンスの話題を振ると、レヴァインの表情が一気に明るくなった。クライマン自身も「20年来の仲間が沈黙を貫くスタイルのまま優勝を成し遂げたことは、CAAスポーツのDNAそのものだ」と称えた。
レヴァインはレオン・ローズがほとんど公に語らないスタイルを貫いたことを「バリー・サンダース流」と表現した。ボールを審判に渡してサイドラインに戻るあのスタイルで、コート上のカール・アンソニー・タウンズ、ジェイレン・ブランソン、OG・アヌノビー、ジョシュ・ハートらにスポットライトを譲り続けた。
「コートにいる選手たち、カール、ジェイレン、OG、ミケル、そしてジョシュ・ハート、彼らこそスポットライトを浴びるべき人たちで、レオンとウェスは目立ちたくないんです」
— マイク・レヴァイン [63:45]
クライマンはカール・アンソニー・タウンズがパトリック・ユーイングを抱きしめている写真を額に入れたと明かした。53年ぶりの優勝の喜びを、パトリック・ユーイング、ステフォン・マーベリー、カーメロ・アンソニーら歴代OBも本物のファンとして分かち合ったとレヴァインは語り、「あの二人が私の人生にとってこれだけ大きな存在であることを、ただただ誇りに思います」と締めくくった。
「パトリックを見て、ステフ・マーベリーを見て、マーカスを見て、そしてアレン・ヒューストンはもちろんフロントオフィスでチームと仕事してますよね。本当に落ち着いていて」
— マイク・レヴァイン [67:56]
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