ノリ新HCが初練習で示したブレイザーズの設計図――デプスを武器にしたディフェンスと10人超ローテーション
Portland Trail Blazers インタビュー(2026年9月29日配信)でマイカ・ノリ新ヘッドコーチがトレーニングキャンプ初日を振り返った。
ブレイザーズのインタビュー(2026年10月28日)でマイカ・ノリが語った
Portland Trail Blazers インタビュー(2026年10月28日配信)でマイカ・ノリがレイカーズ戦の勝利を振り返った。
ベンチから48得点、ターンオーバーわずか4回という内容に加え、デイミアン・リラードとジャ・モラントの共存が機能している理由、終盤のゾーンディフェンスへの切り替え判断、さらにデニ・アブディヤの役割変化まで幅広く語った。
ノリは試合前からチームのデプス(層の厚さ)を勝因の鍵と考えていたと明かした。実際にベンチから48得点が生まれ、その見立てが正しかったことを数字が裏付けた。一方でターンオーバーこそ4回に抑えたものの、ディフェンスは両チームとも止められない展開が続き、ハーフタイムには「先にディフェンスをしたチームが勝つ」と選手に伝えたという。
「あんな接戦でフリースローを15本も外して、ここを去れるのは本当にラッキーとしか言いようがないですよ」
— マイカ・ノリ [00:04]
フリースロー15本のミスは本来なら致命的な数字だが、チーム全体のスコアリング力がそれを補った。試合では両チーム合わせてフリースロー70本が与えられ、東海岸時間で午前2時近くまで長引く消耗戦になった。ノリは「こんなに長く引き留めてしまって申し訳ない」と苦笑した。結果的に4人が20得点以上を記録し、ベンチを含めた層の厚さが15本のミスを帳消しにする形となった。
記者からリラードとモラントの併用がうまくいっている理由を問われたノリは、二人の姿勢に答えがあると説明した。どちらもリーグでの実績を持ちながら、誰が得点するか、誰がシュートを打つかを一切気にしないという。
「誰が点を取るかを誰も気にしないとき、誰がシュートを打つかを誰も気にしないとき、何が達成できるかって本当にすごいですよ」
— マイカ・ノリ [01:07]
さらにノリは二人のコート上でのコミュニケーションの具体例を挙げた。ピック&ロールの場面で「ジャ、今回はケスラーにいくから任せて」「デニー、今回はゴールに向かって仕掛けて」「デイム、今回は77番を俺がマークする」と声をかけ合っているという。
「常にコミュニケーションが取れていて、全員ただバスケの試合に勝ちたいというだけです」
— マイカ・ノリ [01:07]
こうした場面ごとの役割確認がリアルタイムで行われていることが、スター2人の共存を支えている。個々の才能だけでなく、毎回のポゼッションで意思を合わせる作業が噛み合っているからこそ、10人全員が貢献する展開が生まれたとノリは強調した。
ジャ・モラントのこの試合の内容について聞かれたノリは、FG9/13(成功したスリーは1本のみ)、フリースロー4/4、ターンオーバー1回という数字を挙げ、効率の高さを称賛した。怪我からの復帰後、プレシーズンの頃と比べてもゲームスピードへの適応が進んでいるとノリは見ている。
「怪我で離脱していたブランクを経て、ゲームが彼にとってスローモーションになり始めているのが見えます」
— マイカ・ノリ [01:48]
タイムアウト明けのペイントエリアでのプルアップジャンパーを例に挙げ、モラントが自分のスポットにしっかり入り、辛抱強くプレーしていると評価した。無理にスリーポイントを量産するのではなく、自分のスタイルの範囲内でプレーしている点がノリの目には好ましく映っている。
「以前から話しているように、今の私たちはジャ・モラントのベストな姿を見ています」
— マイカ・ノリ [01:48]
終盤に重要なプレーを連発したドリュー・ホリデーについて記者から問われると、ノリは「そういう選手ですよね」と即答した。2度の優勝経験を持つベテランが地元ポートランドに戻っての試合で力を発揮した形で、ノリは「お姉さんのご飯でも食べたのかな」と笑いを交えつつ、ホリデーの勝負どころでの存在感を繰り返し強調した。
「いつもジョークで笑い合うんですが、何かやってくれるって。良いこともあれば悪いこともある。でもたいていは良い方に転ぶ」
— マイカ・ノリ [02:26]
ノリはホリデーを「何かを起こす選手」と表現した。結果が良い方に出るか悪い方に出るかは分からないが、大半は良い方に転ぶ。予測不能なプレーが飛び出す点こそホリデーの持ち味であり、そうした勝負強さがこの試合の終盤の攻防を支えたと語った。ノリの口ぶりからは、優勝経験に裏打ちされた大舞台での落ち着きをチーム全体が信頼していることがうかがえた。
試合終盤、1点差の攻防でノリはゾーンディフェンスへの切り替えを選択した。その狙いは明快で、長い間ボールに触っていなかった選手にシュートを打たせ、ルカ・ドンチッチにはもう打たせないことだった。オフェンスリバウンドを何本か取られたものの、ドンチッチ以外が打てばリバウンドを確保できるという読みがあった。
「自分の頭にあったのは『とにかくルカにまた打たせないでくれ』という気持ちでした。打ったら入る気がしていたので」
— マイカ・ノリ [02:56]
さらにノリはロバートを起用した理由についても説明した。2ポゼッション差を保ちたい場面で、ピック&ロールでのスイッチ対応においてDCよりも機動力があると判断したためだという。加えてジョンのテクニカルファウルが実際にはフロップだったと打ち明け、昨シーズンNBA全体で約2,000試合に対し27件だったフロップコールが、この1試合だけで4件あったことに触れた。NBAがポイント・オブ・エンファシス(重点項目)として掲げたフロップの取り締まりが、開幕直後からしっかり機能していることをノリは認めた。
昨シーズン、怪我人の影響でボール運びを担っていたデニ・アブディヤについて、ノリは今季の方針転換を説明した。昨季は実質94フィートをドリブルで運んでからピック&ロールに入る形になっていたが、リラードとモラントが揃った今季はその必要がなくなった。
「二人がギャップを突いてデニーにキックアウトし、彼がクローズアウトに対して攻めてゴールに向かう形にすれば、ボールを運ぶために消費していたドリブルの数が1〜2本で済む」
— マイカ・ノリ [04:14]
リラードのグラビティ(引力)とモラントのアタック力がディフェンスのギャップを生み、アブディヤはキャッチからの少ないドリブルで効率的にゴールへ向かえる。ボール運びのエネルギーを省いた分、フィニッシュの場面に集中できるという設計だ。またリラードとモラントの出場時間は30〜32分程度に抑えるスタガー(時間差起用)で管理しており、この試合ではロバートの好調さやトゥマニのファウルトラブルに応じて柔軟に調整したとノリは語った。
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