ペリカンズ、3Qまでのリードを守れず――モズリーHCが語った終盤の課題
New Orleans Pelicans インタビュー(2026年10月25日配信)でジャマール・モズリーHCがナゲッツ戦の試合後会見に臨んだ。
ペリカンズのインタビュー(2026年10月30日)でジャマール・モズリーが語った
New Orleans Pelicans インタビュー(2026年10月30日配信)でジャマール・モズリーHCがキングス戦の勝利を振り返った。
欠場者を抱えながらも32アシストを記録したチームの連携、スターターに起用したハーブ・ジョーンズのプラスマイナス+27、ザイオンの5スティールなど、初白星の裏側を具体的に語っている。
モズリーは開口一番、選手たちが試合序盤から緊迫感を持ってプレーし、互いを信頼したことを称えた。とりわけ強調したのは32アシストという数字で、ボールを動かし続けたことがチームのスタイルそのものだったと語った。
「32アシストを記録したことが誇らしいです。ボールをシェアして、動かして、信じ合った。一定のテンポでプレーしつつも、ディフェンスがオフェンスに火をつける形ができていました」
— ジャマール・モズリー [00:05]
ショット分布にもバランスが表れた。記者からトレイ・マーフィー3世が12本、ザイオンが12本、ハーブ・ジョーンズが12本とシュート数が均等に散らばった点を問われると、モズリーは「総力戦」と繰り返した。さらにサディクが調子を上げればそこに預け、ベネディットがプレーメーカーとして機能し、DQがボールを持って連携をつなぐ場面もあったと具体名を挙げた。モズリーが最も誇りたい指標として挙げたのは32アシストと、相手から25ターンオーバーを奪って40得点に結びつけた数字の2つだった。
「総力戦ですよ。何度でも言います、これからも総力戦です」
— ジャマール・モズリー [03:50]
1人に頼らないクロージングが形になった試合であり、モズリーが描くチームバスケットの理想がこの夜に凝縮されていた。
記者からスターター起用と+27の数字を問われたモズリーは、ハーブ・ジョーンズを「純粋なウィナー」と表現した。+27という数字は想定を超えていたと認めつつも、試合に勝つために必要なことを見つけて実行する選手だからこそ、以前からコートに立たせることを最優先にしてきたと説明した。
「彼は純粋なウィナーです。試合に勝つために必要なことを、とにかく見つけてやってくれる。だから以前から、彼をコートに立たせることを最優先にしていると言ってきました」
— ジャマール・モズリー [01:02]
モズリーはジョーンズを人間性・バスケットボール選手・プロフェッショナルの3つの基準すべてを満たす存在と評した。数字だけでなく、勝利にどう影響を与えるかという質の部分がチームにとって大きいという見方を示した。+27を叩き出して勝利に貢献してくれたことは「僕たちにとって本当に大きい」と語り、スタッツに表れない貢献も含めた総合力を強調した。
ザイオンは22得点に加えて5スティールを記録した。記者から開幕5試合の全体的なパフォーマンスを問われたモズリーは、まずザイオンの粘り強さを挙げ、チームが壁を越えるために何をすべきかしっかりわかっていると評価した。そのうえでスティールが生まれる理由を具体的に説明した。
「スティールが生まれているのはギャンブルしているからじゃなくて、ちゃんとポジションを取っているから。そこが一番いい部分です」
— ジャマール・モズリー [04:38]
ディフェンスコーディネーターとよく笑い話にするエピソードとして紹介しつつ、システムが機能しているからこそコート上の全員が互いの位置を把握でき、それぞれが必要な仕事をこなせていると述べた。スティールの数字は個人のギャンブルではなく、チームディフェンス全体が正しく機能している証拠だというのがモズリーの見立てだった。
記者から終盤のオフェンス停滞とターンオーバーを指摘されたモズリーは、相手がハンターをジェレマイアにつけてトラップを仕掛け、スクリーンの位置やピック&ロールに入る選手を操作してきたと分析した。相手の狙いを具体的に把握したうえで、焦らないことが最も大事だと強調した。
「トラップを仕掛けてきて、スクリーンの場所やピック&ロールに入ってくる選手を操作しようとしていた。そういうことをフィルムで確認して、あの場面で何をしたいのかを選手たちにきちんと理解させないといけない」
— ジャマール・モズリー [02:27]
モズリーは最後のタイムアウトで選手たちを落ち着かせ、やりたいこと・狙いを整理した結果、最後のターンオーバー以降は立て直せたと振り返った。フィルムを「何度も何度も見直す」姿勢をチーム全体に浸透させる考えを示し、相手によって対応は変わるからこそ映像での学習が不可欠だと語った。停滞の原因を具体的に特定し、修正の手順まで説明できるところに、モズリーが問題を放置しない姿勢が表れていた。
シーズン序盤に苦しんでいたジェレマイアについて、モズリーは最初から残業してでも自分を磨く選手だと評価してきたと語った。フィルムを研究し続け、自信と信念を持ってプレーする姿勢がこの試合で結実したという見方を示した。記者から4ブロックとオフボールでの貢献を問われると、モズリーはオンボール・オフボール両面での積極性を具体的に挙げた。ガードを守り、ビッグマンをマークし、場面によってはスイッチもこなす。そのうえで最も大きいのはガッツと勝ちたいという気持ちだと語った。
「あれだけの闘争心を持った選手はなかなかいないし、本当に勝利に貪欲です。だから、あういったプレーができるのは、それだけ勝利にインパクトを与えたいという気持ちの表れだと思います」
— ジャマール・モズリー [03:11]
毎日の練習から競争心が出ているとモズリーは繰り返し、ジェレマイアのディフェンス面での成長がチームの勝利に直結していると強調した。
今季初出場のトリニダード・ワトフォードはプラスマイナス+7に3スティールを記録した。モズリーはワトフォードのエナジーを「言葉が出ないくらい」と表現し、プレシーズンの注目されない試合でチャージを取って勝利を決めにいった姿勢を引き合いに出した。
「あまり注目されないプレシーズンの試合で、彼はチャージを取って試合を勝ちにいった。小さなことかもしれないけど、それがこのチームの選手一人ひとりが与えてくれるインパクトです」
— ジャマール・モズリー [05:10]
ブライス・マクゴーワンも同様で、出場するとスティールを奪い、ディフェンスし、ゴールに向かって攻めた。モズリーはこうした選手たちを「準備を怠らずプロとして常にスタンバイしている究極の形」と評した。先発に起用されたカルロについても、ピック&ロールで高いポジションを維持してレベルアップして守り、スペーシング能力でオープンショットを生み出したと評価した。カルロがコートにいると他の選手のスペースも広がると語り、プレシーズンやトレーニングキャンプで一緒にプレーした経験が活きていると述べた。
トレイ・マーフィー3世は19得点を記録した。ナゲッツ戦ではリムへのアタックができなかったが、この試合では積極性が戻った。モズリーはシュート力だけでなく、キャッチ&シュートかアタックかを瞬時に判断する決断力を高く評価した。
「キャッチ&シュートで打つか、アタックしてゴールに向かうか。レンジからシュートを沈める能力があるから、相手はそれを尊重して守らないといけない」
— ジャマール・モズリー [06:29]
ロングレンジのシュート力を相手が警戒せざるを得ないことで、マーフィー3世がドライブする道が開き、さらにチームメートのスペースも生まれる。モズリーはナゲッツとの初戦から積極性だけでなく決断の速さがあったと振り返った。マーフィー3世の判断力がチーム全体のオフェンス効率を押し上げていると分析し、「あの場面での判断力が僕たちを助けてくれて、それがチームメートのスペースも作り出している」と、個人のスキルがチーム全体に波及する構図を強調した。
32アシストを記録したスターター陣を欠場者復帰後も維持するかと問われたモズリーは、「スカウティングレポートを渡すわけにはいかない」とかわしつつ、チームの層の厚さに自信を見せた。ワトフォードが試合に出ていなかったのにいざ出場すれば必要なことをきっちりやり、ブライス・マクゴーワンも同様にチームとして必要なことを遂行した事実を根拠に挙げた。
「誰を出しても、それがうちのスタイルだと言えるものがある。T・ワットが試合に出ていなかったのに、いざ出たら必要なことをきっちりやってくれた」
— ジャマール・モズリー [07:04]
モズリーが繰り返す「総力戦」は、スローガンではなくプレシーズンからグループを混ぜて練習してきた積み重ねに支えられている。コートに立つ誰もが目指すスタイルの水準を共有しているからこそ、誰が出てもチームのプレースタイルを遂行できる。この初白星で、モズリーの掲げる全員バスケが結果として形になった。
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