ナゲッツ、23点差からの大逆転を支えたルーキーとベテランの底力
Denver Nuggets インタビュー(2026年10月25日配信)で、試合後の記者会見が行われた。
ナゲッツのインタビュー(2026年10月31日)でジャマル・マレーが語った
Denver Nuggets インタビュー(2026年10月31日配信)でデイビッド・アデルマンがフェニックス戦の振り返りを語った。
クリスチャン・ブラウンがキャリアハイのスリー7本を沈め、ジャマル・マレーも同じく7本を成功させた一戦を軸に、試合終盤の反省点、2巡目ルーキー・トレビンの台頭、開幕5試合を終えたチームの現在地まで、選手とヘッドコーチが率直に振り返った。
アデルマンはブラウンのスリー7本をキャリアハイの得点とともに称えたうえで、最も印象に残ったのはシュートにためらいがなかった点だと語った。昨シーズンのケガから復帰し、プロとしての努力を重ねてきた成果が一気に表れたと評価した。
「ためらわずにスパッと打っていた。前の試合で一本決めたのが、今回の遠征に持ち越されたんだと思う」
— デイビッド・アデルマン [00:47]
ブラウン自身は好調の理由を聞かれても冷静だった。プレシーズンも開幕数試合も望んだ結果ではなかったが、取り組みもプロセスも一切変えていないと強調した。オープンなシュートを打ち、そうでなければパスする。そのやり方を続けた結果が今日出ただけだという。
「何かが変わったわけじゃなくて、コンスタントに続けて、打ち続けた、それだけ。今日は入ったというだけで、何も変わっていない」
— クリスチャン・ブラウン [04:18]
ブラウンとマレーが同一試合でスリー7本以上を決めたのはナゲッツ史上初の記録となった。ブラウンは「ジャマールはあんなの慣れたもんだと思う」と笑いつつ、自分はもっとコンスタントに再現する必要があると語った。マレーはブラウンの成長をメンタル面で捉えていた。ミスが続いても打ち続ける姿勢こそが最も大きな進歩だと評価した。
「ミスをくぐり抜けていくメンタル面が本当に大事なんですよ。打てって言うのは簡単なことだけど、実際に打つのはまた別の話で、さらにミスをしながらも打ち続けること」
— ジャマル・マレー [13:13]
マレーはオープンショットを打つことの重要性を、オフェンスの構造から説明した。シュートチャンスを見送るとペリメーターに誰もいなくなり、ディフェンスが密集した地帯へドライブせざるを得なくなると指摘した。
「オープンでシュートが打てる選手が打たずにペリメーターに誰もいない状況になると、今度は人が密集しているところにドライブして、何とかプレーを作ろうとしたり、パスに飛び込んだりすることになる」
— ジャマル・マレー [12:42]
アデルマンもチーム全体に「オープンなら打て」と伝え続けていると明かした。キャム・ジョンソンは復帰初戦で9本中2本にとどまったが、アデルマンは9本打ったこと自体を高く評価した。ヨキッチへのダブルチームが来れば誰かがオープンになるため、打たなければならないという考えだ。ジョンソンもチーム内で互いの信頼を確認し合っていると語った。
「ただお互いに信頼していることを伝えるだけだよ。オープンなシュートはいいシュートで、みんな地道に練習している。だからそれをコートで出してくれ、ということだね」
— キャム・ジョンソン [06:08]
リードを奪いながら終盤にターンオーバーを重ねた点は、勝利の中でも最大の反省材料となった。アデルマンは試合後に選手へ伝えた内容を端的に明かした。
「アリウープを投げたりレイアップを打ったりする必要はない。ただボールをキープして試合を終わらせればいい」
— デイビッド・アデルマン [04:01]
「CBよくやった、でも何やってるんだ」。ロッカールームではブラウンの活躍を称えつつ、終盤の判断を厳しく振り返ったという。フィルムセッションで重点的に見直すと明言した。マレーも勝利に満足していない姿勢を隠さなかった。リード時のターンオーバー2本は自分の責任だと認め、基本に立ち返る必要があると語った。
「リードしているときはちゃんとボールを守らないといけない。ターンオーバーの多くはアイのところで2回ありましたが、ボールをしっかりキープして、ミートしてっていう基本的なことが大事ですよね」
— ジャマル・マレー [10:42]
なお、試合中にはディロン・ブルックスがキックで退場処分を受ける場面もあった。マレーは「故意ではない」との見方を示し、ブルックスとは試合中いつも言葉を交わす仲で「楽しいんですよね」と笑った。
アデルマンは2巡目指名のルーキー、トレビンについて6フィート10インチの万能型と評した。両足踏み切りのジャンプ力、リーチの長さ、混戦の中でのリバウンドセンスなど、規格外の能力を持つと語った。前半はゲームのスピードに追いつけない場面もあったが、後半にスタンスを取って落ち着くと守りが一変し、ブッカーを相手にした見事なディフェンスのポゼッションも見せた。
「フロントオフィスは何をドラフトしているか分かっていた。ただ、これだけ早く通用していることを見られるのは本当に嬉しいね」
— デイビッド・アデルマン [02:27]
マレーもトレビンを「エリートアスリート」と呼んだ。ディフェンスではショットブロック、リバウンド、ローテーションのすべてに対応し、チームが目指すディフェンスにも素早く適応していると評価した。オフェンスでは迷いなくシュートを放ち、「打てと言わなくていい。自分で自信を持ってやってくれる」とルーキー離れした姿勢を称えた。
「とにかくエリートアスリートですよ。ボールへの嗅覚があって、コートのどこにいればいいかわかってる」
— ジャマル・マレー [11:57]
アデルマンはチーム評価の目安を20試合と繰り返した。スペンサー、アルファ(AG)、ジュールズの復帰を待って初めて本当のチーム像が見えてくるとしつつ、5試合で3勝2敗は十分な成績だと語った。同じメンバーが戻っても毎年チームの課題と強みはまったく変わると話し、今のチームが何者でどう機能するかを学んでいる段階だと位置づけた。ヨキッチも新しいことに取り組む過渡期にあると認めた。
「勝てているからそれは大事なことだと思う。何かやろうとしているのは確かだよ。できているときもあれば、できていないときもある。基本的にはまだ移行期にある」
— ニコラ・ヨキッチ [08:35]
ヨキッチは課題としてディフェンス・オフェンス・リバウンドのすべてで一貫性が足りない点を挙げた。「1クォーターだけだったり、ハーフゲームだったり」というむらをなくすことが最も重要だと指摘した。ベンチメンバーとの連携についても「ルーキーか新しい選手かは意識せず、その場でプレーしながら把握していく」と自然体の姿勢を示した。ジョンソンは復帰戦でダブルダブル(10リバウンド)を記録し、昨シーズンの課題だったリバウンド面を意識的に改善していると明かした。5試合のサンプルは小さいとしつつ、チーム全体の伸びしろを冷静に見つめていた。
「パニックになる必要もないし、必要以上に手ごたえを感じる必要もない。ただ僕たちは頭を下げて、やるべき執行をやって、毎日一歩ずつ進んでいくだけだよ」
— キャム・ジョンソン [07:49]
主力不在の序盤戦を勝ち越して終えたナゲッツは、ホームに戻ってポートランド戦を迎える。ブラウンの覚醒とトレビンの台頭が示すように、新しいチームの輪郭は少しずつ形になりつつある。
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