記事タイトル:グリーンとルークスが選ぶ2026-27シーズンの主役たち — MVP、DPOY、新人王からウォリアーズの未来まで
The Draymond Green Show(2026年10月20日配信)でドレイモンド・グリーンがNBA2026-27シーズンの開幕直前予想を語った。
The Ringer NBA Show(2026年10月30日配信)でハワード・ベックが語った
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The Ringer NBA Show(2026年10月30日配信)でローガン・マードックがシーズン序盤の「サプライズ」と「がっかり」を語った。
前半はハワード・ベック、ラジャ・ベルとともに怪我の多発、ウィザーズやブレイザーズの好スタート、ロケッツの無敗発進などを取り上げ、後半はブライアン・カーティス、ジョエル・アンダーソンを迎えてアーニー・ジョンソンのインサイド・ザ・NBA引退が持つ意味を掘り下げた。約112分にわたる長尺回で、怪我の構造的原因からユースバスケの過密日程、テレビメディアの黄金期の終焉まで話題は多岐にわたった。
マードックは今シーズン最大の「がっかり」として怪我の多さを挙げ、水曜日のインジュリーレポートに79人の選手が記載されていたと報告した。NBA全体の約15%に相当する数字で、タイリース・ハリバートン(左ハムストリング)、アンソニー・エドワーズ(膝の関節鏡手術で2か月離脱)、ケイソン・ウォレス(肩の関節唇損傷)、ジャレン・ジャクソンJr.(MCL断裂で6〜8週離脱)、パオロ・バンケロ(高位足関節捻挫)など主要選手の名前が並んだ。ベックはハリバートンについて、アキレス腱断裂から1年かけて復帰した直後にハムストリングを痛めた経緯を惜しみ、エドワーズについても「2日前に『ウルブズがサプライズになるかも』と話していたのに今や2か月離脱」と嘆いた。
「ゲームのペースの問題なのか、プレシーズンのスケジュールなのか、82試合制の問題なのか。しかもこれ、シーズン2週目っていう話じゃなくて、長すぎるスケジュールによる年々の蓄積なんだよ」
— ハワード・ベック [04:21]
ベックはさらに、オフシーズンにスキルトレーナーと過ごす時間が多すぎてコンディショニングが疎かになっている可能性を指摘した。アダム・シルバーの就任初期にプレシーズンを短縮したのは消耗を抑える狙いだったが、結果として選手の体を仕上げる場が失われた側面もあると述べ、NBAが原因究明に本腰を入れるべきだと訴えた。
ラジャ・ベルは怪我の根本原因をNBAより前の段階、ユースバスケットボールに求めた。息子のタイが今年の高校シーズンで約60試合をプレーする現状を紹介し、ベック自身も「昔は全部勝ち進んで州選手権まで行っても30試合くらいだった」と振り返った。ベルはスニーカー企業が主導するキャンプ文化の構造を詳しく説明した。トップ選手のランキングや報酬がキャンプへの参加実績と結びついているため、休む選択が経済的な損失につながる。トップ10に入れば一定の報酬ラインがあり、トップ50には別のカテゴリがある。キャンプに出て結果を出せばお互いに得をする関係になる一方、出なければランキングを落とされかねないとベルは説明した。
「別のスポーツをやらせろ。水泳でも、フットボールでも、野球でも、好きなものを何でもやらせろ」
— ラジャ・ベル [13:28]
マードックもこの見解に同意し、1990年代に始まったグラスルーツキャンプの実態は子どもに露出の機会を与えることではなく「スニーカーを売るため」だったと指摘した。NIL契約の普及でさらに早い段階から子どもがコモディティ化されている現状にも触れ、「スポーツのふりをしたビジネス」と表現した。ベルは体への影響だけでなく精神面の消耗も強調し、1つのスポーツへの早期特化をやめて複数のスポーツをやらせるべきだと繰り返した。
ベックは自分でも驚いていると前置きしつつ、最初のサプライズにワシントン・ウィザーズを選んだ。AJ・デバンセのデビュー戦は12本中8本成功の19得点で、プロ初得点はトレイ・ヤングからの70フィートのアリウープだった。ベックはデバンセのペイント内の得点力やプルアップジャンパー、ディフェンスの積極性を評価しつつ、チーム全体の変化にも注目した。
「特定のスキルセットに長けた選手って、スーパースターや一緒にプレーできる選手がいなくて負担が増えすぎると輝けない。でも適切なポジションとロールに置いてやると見違えてくる」
— ハワード・ベック [20:49]
トレイ・ヤングのユーセージレートとフィールドゴールアテンプト数がキャリア平均から大きく下がっていること、ビラル・クリバリーやバブ・キャリントンといったタンキング期に集めた選手がより才能のあるチームメイトの周りで見違えるようになっていることも語られた。ベルもトレイとアンソニー・デイビスを軸にチームを作る方向性には当初から理解を示していたと述べ、AJが成長を続ければイースタン・カンファレンスでも手強い存在になれると同調した。
マードックは2つ目のサプライズにポートランド・トレイルブレイザーズの3勝0敗・リーグ最高オフェンスを挙げた。スリーポイント成功率41%、ミッドレンジ63.5%という数字を紹介し、注目すべきはジャ・モラントのプレースタイルの変化だと分析した。メンフィス時代はボールを80%さばくスクリーン&ロール中心だったが、ポートランドではペイントにとどまって周囲を見渡す「ナッシュ的なサーベイスタイル」に転換しているという。
「デイミアン・リラードの存在がジャみたいな選手には本当に大きな意味を持つってこと。デイミアン・リラードはジャが憧れてきた人で、ジャが話を聞くような人で、尊敬していてしかも勝ってほしいと思ってる人なんだよ」
— ローガン・マードック [36:43]
スリーポイント試投数が1試合平均3本というルーキーシーズン以来の少なさも特徴的で、デイミアン・リラードの存在がスペーシングと精神面の両方でジャを解放しているとマードックは見ている。一方でベックはスクート・ヘンダーソンがレイカーズ戦で16分しか出場できず構想外になっている点を懸念材料として挙げ、ドラフト全体3位指名への投資を端に追いやっている計画のちぐはぐさを指摘した。ジャのシュート本数がキャリア最少ペースであることへの長期的な満足度も含め、持続可能性には疑問が残ると述べた。
ベックの「がっかり」はユタ・ジャズの1勝4敗スタートだった。多くのメディアがダリン・ピーターソンのドラフトやキオンティ・ジョージのブレイクを受けて西部の台風の目と予想していたが、唯一の勝利は勝ちなしのペリカンズ相手で、グリズリーズ、レイカーズ、スパーズには敗れた。ジャレン・ジャクソンJr.のMCL断裂による長期離脱に加え、ウォーカー・ケスラーを放出しヌルキッチも負傷中のため、センターがジャクソン・ヘイズとモー・バンバという薄い陣容になっている。
「どんどん思えてきてるのは、ウォーカー・ケスラーへの払いに対してどんな懸念があったとしても、手放さずに置いておいた方がよかったんじゃないかってこと」
— ハワード・ベック [44:43]
ピーターソンもルーキーとして苦しいスタートを切っており、マードックはサマーリーグでの活躍が過大評価されていた面があると補足した。ベルも同調しつつ、今年は脅威として見ていたわけではなく「本当に期待をかけてもいい年にまた一歩近づくこと」を期待していたと述べ、成長痛の過程だという見方を示した。
ベルの最大のサプライズはヒューストン・ロケッツの5勝0敗だった。フレッド・バンブリートの復帰がチーム全体に波及効果をもたらしていると分析し、ジャバリ・スミスJr.のキャリアベストの3ポイント成功率、エイメン・トンプソンがフルタイムのポイントガード役から解放されたこと、シェングンのスパーズ戦での圧倒的なパフォーマンス、リード・シェパードのアシスト増加を具体的に挙げた。
「ゲームを組み立てて、チームを操縦して、得点して、メンタリティを作り出して、コート上でのリーダーシップを発揮することで、みんなが本来のいい状態に戻っている」
— ラジャ・ベル [49:31]
マードックはオフェンシブレーティングがリーグ3位である一方、ディフェンシブレーティングは14位でベルが提唱する「攻守両方トップ10」の優勝候補ゾーンには届いていないと補足した。ベルはロケッツ対スパーズ戦でのエイメン・トンプソンによるウェンバンヤマへの正面からのブロックを「今まで見た中でも最高クラスのブロック」と絶賛し、ネイト・ロビンソンのヤオ・ミンへのブロックと比較しつつ、ヘッドアップで止めた点がより衝撃的だと評した。
マードックはもう一つの「がっかり」としてジェイレン・ブラウンとジェイソン・テイタムの陰湿な険悪さを挙げた。ブラウンの「PRチームが優秀」発言やほのめかしの連続に対し、コービーとシャックのように正面からぶつかるべきだと主張した。
「二人で向き合って『俺はお前のことが嫌いだ』って言えないの?俺はこれが嫌いだよ、ラジャ。本当に嫌いだ」
— ローガン・マードック [57:21]
ベルも同調し、はっきり言うべきだと訴えた。
「何も失うものないじゃん。エンドースメントを失うわけでもないし、ファンを二分するわけでもない。誰も気にしないんだよ、マジで。言っちゃえばいいんだよ」
— ラジャ・ベル [61:24]
ベックはテイタムが「純粋ないい人イメージ」を崩さず何も言おうとしない一方、ブラウンはほのめかしだけ繰り返して撤回する「月面歩行の名手」だと評した。スカラブリーニが火に油を注いで話が長引いたことも含め「全部消えてくれないかな」とうんざりした様子だった。
後半にはブライアン・カーティスとジョエル・アンダーソンが加わり、アーニー・ジョンソンの今シーズン限りの引退が議論された。カーティスはアーニーを「スポーツテレビ界で『簡単そうに見せる』名人の一人」と評し、チャールズ・バークレー、ケニー・スミス、シャキール・オニールを自由にさせながら適切に引き戻す技術は唯一無二だと述べた。
「メディアが変わってすべてが細かく分断される前の時代にさかのぼらないといけない気がするんです。それらはモノカルチャーの世界から来ているような感じがするから」
— ブライアン・カーティス [70:09]
カーティスはインサイド・ザ・NBAのような巨大番組が成立するには、メディアがまだモノカルチャーだった古いテレビ時代からの蓄積が必要で、現代の断片化した環境では同等のものを新たに作ることはほぼ不可能だと分析した。チャールズ・バークレーが2000年に番組に加わった経緯、ターナーの長時間の放送枠がポッドキャスト的な自由さを生んだこと、バークレー自身がスターとして前に出すぎず「チームの一部」であろうとした姿勢が奇跡的に噛み合った結果だと振り返り、「スポーツTV史上最大の幸運な偶然」と表現した。
マードックがESPNのNBA中継の今後を尋ねると、カーティスは「ジミー・ピタロは常に最も高い店で買い物をして問題を解決してきた」と分析した。マンデー・ナイト・フットボールやパット・マカフィーの獲得と同じ手法で、バークレーやインサイドのメンバーを引き抜く動きに出るだろうと予測した。
「バークリーはそういうタイプの人間だと思うんだよね。結果は出てみてのお楽しみ、みたいなね」
— ブライアン・カーティス [83:44]
カーティスはバークレーが急いで答えを出すタイプではないと見ており、ESPNは引き留めに必死になるはずだと続けた。自前でスタジオ番組を作った際の結果が散々だったからこそインサイド・ザ・NBAを買ったのであり、その自覚はESPN側にもあると指摘した。ただしマードックは、インサイド・ザ・NBAがアトランタの番組であることの意味を強調した。シャックもアトランタに家を持ち、制作スタッフも同地に根づいている。ESPNの拠点であるLAに週2回通うことをあのメンバーに求めるのは現実的ではないと述べた。アンダーソンは「アーニーの後任を考えたことすらないはず。アーニーが抜けたら俺らも行くよ、となるだけだ」と語り、全員が一斉に辞める可能性にも言及した。
番組の締めくくり「今週のリアルワン」で、ベックはアーニー・ジョンソンを選んだ。2020年8月、コロナ禍の最中にブリーチャー・レポートのBRマガジン部門が丸ごと廃止され、人生初のレイオフを経験した。本来なら連絡をくれるべき立場の人間が沈黙する中、見知らぬアトランタの「404」番号から電話がかかってきた。
「自分のキャリアを握っていた立場の人たちが連絡をくれなかったのに、アーニー・ジョンソンはキャリアの中でも最も辛かった時期に電話をくれた」
— ハワード・ベック [103:23]
深い面識があったわけではなく、ターナーの誰かから番号を聞いてわざわざ電話をかけてきたという。「本当に残念だ、あなたのことは尊敬している、何かできることがあれば」という短い言葉が、あの時期のベックにとってどれだけ大きかったかを語り、画面の向こうに映る人柄がそのまま本物であることを証言した。
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