メディアデーで見えた2026-27シーズンの焦点——契約問題からルーキーの台頭まで
The Kevin O'Connor Show(2026年10月1日配信)でケビン・オコナーがNBAメディアデーの注目ポイントを語った。
The Kevin O'Connor Show(2026年10月29日配信)でスティーブ・ジョーンズが語った
チームネッツピストンズホークスホーネッツヒートウィザーズキングス
番組kevin-oconnor
The Kevin O'Connor Show(2026年10月29日配信)でケビン・オコナーが開幕序盤のNBAを総括した。
ゲストのスティーブ・ジョーンズ(ダンカースポット)とともに、ヒートの初勝利とピック&ロール戦術の変化、ホークスのジェイレン・ジョンソンの停滞、クーパー・フラッグの急成長、OKCへのウェストブルック復帰の可能性、ブランドン・ミラーの3試合連続30得点超え、ナズ・リードのベンチ降格、そしてリーグ全体に広がる怪我の連鎖まで、約62分にわたって語り合った。
マイアミ・ヒートがホークスを129-117で下し、今季初勝利を挙げた。オコナーが注目したのはピック&ロールの急増で、チーム全体で57回のピック&ロールを記録した。今季の各試合では24回、12回、23回、35回と推移しており、ホークス戦で一気に跳ね上がった形になる。とりわけヤニス・アデトクンボがスクリナーとしてセットした回数が際立っていた。
「ヤニスはホークス戦だけで、それ以外の4試合合計よりも多くスクリーンをセットしたことになる」
— ケビン・オコナー [01:26]
オコナーはこの変化を、エリック・スポールストラHCとコーチングスタッフが「オンボールスクリーンを本格的に取り入れる時が来た」と判断した瞬間だと指摘した。ジョーンズもスポールストラが昨季のドライブ&キック主体のスタイルにヤニスを活かしたピック&ロールを上乗せしようとしている点に注目し、その融合に手応えを感じていると語った。
「ピック&ロールを増やしたのは良かったよ。ヤニスがいてバムもいる、馴染み深いやり方だから感覚もつかみやすい」
— スティーブ・ジョーンズ [03:46]
ただし、129-117という勝利スコアが示すとおり117失点を許しており、ヒートのディフェンシブレーティングはリーグ25位のままだ。ジョーンズはトランジションディフェンスの悪さと、スキーム面で「毎晩これをやる」という確固たるベースがまだ確立されていない点を課題に挙げた。オフェンスに光が差した一方で、守備の安定はまだ先になりそうだ。
ホークスは2勝3敗のスタートを切ったが、オコナーはジェイレン・ジョンソンのオフェンス面での伸び悩みに懸念を示した。昨季オールスター級の活躍を見せたジョンソンだが、今季は数字も変わらず、新たな引き出しが加わった様子がないという。オコナーはホークスがイースタン・カンファレンスの中位から一段上へ行くために、ジョンソンが終盤の場面を任せられるスコアラーに成長する必要があると主張した。
「ジェイレン・ジョンソンが誰よりも1試合24〜25点以上を稼ぐ選手にならなきゃいけないと思う」
— ケビン・オコナー [06:25]
ジョーンズもジョンソンのプルアップやミッドレンジに好感を持ちつつ、「相手ディフェンスの対応を変えるほどの脅威にはまだなっていない」と分析した。問題はジョンソン個人にとどまらず、周囲のシューティング不振にも及ぶ。ダイソン・ダニエルズは3ポイントが6本中1本、ルー・ドートは22本中6本で27%と低迷しており、スペーシングの不足がジョンソンの役割をさらに難しくしている。終盤の場面を誰が担うかという問題について、オコナーは昨季のデータを持ち出した。
「ジェイレン・ジョンソンは昨シーズン、Synergy Sportsのアイソレーションスコアリングで50パーセンタイル以下でした」
— ケビン・オコナー [11:15]
ルーキーのキングストン・フレミングスがヒート戦で23得点・5リバウンド・5アシストのブレイクアウトを見せたことは明るい材料だ。ジョーンズはフレミングスを「一貫して自分のプレーを貫ける稀有なルーキー」と評価した。ホークスとしてはジョンソンの覚醒か、フレミングスの成長か、いずれかの形で終盤の得点力を補う必要がある。
クーパー・フラッグの話題にオコナーの熱がこもった。怪我で14分に短縮された試合を除くと、今季の36分換算で平均30得点・8アシスト・6リバウンドを記録している。オコナーは今週初めのマイアミ戦で「ヤニスより良かった」と語っており、19歳にしてオールNBAトップ10レベルに入りつつあるかという問いを自ら投げかけた。ジョーンズはフラッグの左手ドライブに驚きを隠さなかった。
「リーグはまだ彼が左に行くことを把握できてないんだよ。これは本当に驚いてる。左に行ってるんだよ、右利きだけど左に行ってる」
— スティーブ・ジョーンズ [21:09]
ジョーンズは左手でのドライブ時のコントロールと余裕を称え、リムまで行くのかスピンなのかプルアップなのか読めない点を強調した。さらにダラスがフラッグを中心に据えつつもカイリー・アービングから何も奪わず、チーム全体が機能する形を作った点も評価した。フラッグはピック&ロールを独占するのではなく、オフボールスクリーンやカッティングなどオフェンスの構造の中で数字を出している。大学時代はリム周りのフィニッシュに苦労していたが、劇的に改善した。オコナーはOKC戦のある場面を振り返った。
「自分のフローターの脅威を使ってビッグマンへのロブ機会を作るのを19歳で、あの瞬間にものにしてる」
— ケビン・オコナー [23:48]
左サイドと中央でフローターを決めた後、3度目のドライブではガフォードへのロブパスに切り替えた。フローターの脅威を利用してロブの機会を生み出す判断を19歳でやってのけている。「フランチャイズを始めるならウェンビーとフラッグどちらを取るか」という問いに、オコナーは「ウェンビーだけ」と回答した。ルーキースケール契約の2年目という条件を加味すれば、SGAやルカよりフラッグを上に置くという。ジョーンズはリーグ全体の才能の厚みからもう少し多くの選手をフラッグより上に取ると述べたが、50人のエグゼクティブに聞いたら「47対3でウェンビー」という数字で二人は一致した。
ブライアン・ウィンドホーストが「The Hoop Collective」で「OKCが以前在籍した選手を獲得しても驚かない」と示唆した件について、オコナーとジョーンズはラッセル・ウェストブルックが最有力だと推測した。ジョーンズはウェストブルックのOKC退団が「いかにもラッセルらしい」美しい去り方だったと振り返りつつ、復帰の可能性に初めて思い当たったと語った。
「ラスのOKC退団のやり方がいかにもラッセル・ウェストブルックらしかったから、これは唯一彼が戻るシナリオかもしれない」
— スティーブ・ジョーンズ [28:42]
もう一人の候補としてクリス・ポールの名前も挙がった。ポールはESPNの解説者になるという噂があったが実現しておらず、まだプレーする意思がある可能性がある。ただし、ジョーンズはOKCのスタイルとの相性からウェストブルックに軍配を上げた。
「OKCはそこまでピック&ロールに頼ったチームじゃないじゃないですか。だから今のOKCにクリスポみたいなクリーンなボールハンドラーが必要かっていうと、正直わからない」
— スティーブ・ジョーンズ [30:40]
ジョーンズはウェストブルックのドライブが生み出すカオスの方に魅力を感じると述べ、アレックス・カルーソとの組み合わせを「面白そうだ」と即座に想像した。オコナーもOKCでキャリアを締めくくって初のリングを手にするという筋書きを「完璧なエンディング」と表現し、ウェストブルックとの契約を望んだ。
シャーロット・ホーネッツのブランドン・ミラーがキャリア初の3試合連続30得点超えを達成した。ヒート戦34得点、ウィザーズ戦39得点、ピストンズ戦31得点と、コンカニプルやコビー・ホワイトの不在の中で機会をつかんでいる。ジョーンズはミラーの変化をこう表現した。
「明らかに出場機会が増えてるのも大きいけど、ウィグル、躍動感、ドライブへの入り方、全部見えてる」
— スティーブ・ジョーンズ [32:42]
オコナーは具体的な場面を挙げて成長を裏付けた。ウィザーズ戦第1クォーター、ライトコーナーでアレックス・サーを相手に左から右へクロスオーバーし、ベースラインを抜いてからスピンバックしてターンアラウンドジャンパーを決めた。別の場面ではライトウイングでアンソニー・デイビスと向き合い、右への強いステップでバックペダルを踏ませてからサイドステッププルアップを沈めた。昨季はアイソレーションの成功率が35%だったが、今季はここまで15本中7本と改善している。ジョーンズはスイッチへの対応力の向上を強調した。
「もう小さいガードも貼り付けられない。スイッチしたいならどうぞ、バスケット狙いに行くから」
— スティーブ・ジョーンズ [33:46]
ジョーンズはミラーを「最優秀躍進選手候補」に挙げた。オコナーもコンカニプルとコビー・ホワイトが復帰した後もミラーがこの成長を維持できれば、ホーネッツ全体が噛み合い始めるタイミングが来ると見通した。
ピストンズ戦でナズ・リードがチャールズ・リーHCにより後半のプレータイムをすべて剥奪された。第2クォーター終盤、ライトウイングからダンカン・ロビンソンに向かってドライブした際にスティールされ、審判への不満を見せてディフェンスへの戻りが遅れた。ピストンズにペイントで得点を許してタイムアウトとなり、サイドラインに戻ったリードをコーチが引き離す場面が中継に映った。それ以降、リードは出場しなかった。リー自身も試合後に「必要なものを与えてくれなかった」と語った。ジョーンズは冷静に分析した。
「選手目線とコーチ目線、両方から見る必要があると思う」
— スティーブ・ジョーンズ [37:21]
ジョーンズはベンチ降格の前にも伏線があったと指摘した。第2クォーターの4分付近で、リーがプレーを指示しようとしている場面でリードがムーサ・ディアバテと話しており、指示されたプレーと違う動きをしようとしていた。ディアバテに「違う、まずここだよ」と修正された場面もあったという。ジョーンズはこうした積み重ねがタイムアウトでの引き離しにつながったと見ている。
「コーチはコーチの考え方があって、選手は選手の考え方がある。それをすり合わせていかないといけない」
— スティーブ・ジョーンズ [38:27]
同時にジョーンズはこうした衝突はレギュラーシーズン中どのチームでも起きていることだと強調し、リーが「自分の要求に応えないなら躊躇しない」という姿勢を示す意味合いもあると述べた。オコナーもまだ判断は早いとし、コンカニプルとコビー・ホワイトが復帰してからが「本当の評価時期」だと締めた。
ステフィン・カリーがウルブズ戦で44得点・8リバウンド・6アシストのヴィンテージパフォーマンスを見せた試合の裏で、ウルブズにとっては暗い話が進行していた。アンソニー・エドワーズが右膝の関節鏡手術で約2か月離脱することが発表され、ジョーンズは率直に悲しみを口にした。
「アンソニー・エドワーズが2か月離脱することになってしまって、それは痛いなと」
— スティーブ・ジョーンズ [52:39]
ジョーンズはシーズン開幕時のウルブズのスターティングラインナップがプレッシャーとディフェンスの両面で理想的に機能していたと振り返り、その形が失われたことを惜しんだ。オコナーも「リーグのどのチームより楽しかった」と語り、エドワーズ不在のまま2連敗してウェスタン・カンファレンス8位に後退した現状を憂慮した。ティム・コンリーGMの手術に関する説明が曖昧だったことも不安材料だ。さらにゴールデンステイト戦ではジョナサン・クミンガとラメロ・ボールがベンチでルディ・ゴベアに詰め寄る場面があり、チーム内の空気の悪化がうかがえた。ゴベアはレイアップ12本中2本成功と極度の不振に陥っている。
カリーの44得点についてジョーンズは、ジェイデン・マクダニエルズの上からステップバック・ロゴスリーを決めた場面を「普通じゃない」と称えた。
「スティーブン・カリーがやることをやれる選手は他にいない。バスケットボールというゲームを変えた選手で」
— スティーブ・ジョーンズ [50:17]
リーグ全体で怪我の連鎖が止まらない。オコナーは主な離脱者を列挙した。カワイ・レナードが左膝の腫れで離脱し、1週間後の再評価で最大1か月の休養もあり得る。ジャレン・ジャクソンJr.は右膝のMCL断裂で6週間後に再評価。タイリース・ハリバートンは左ハムストリングの軽度損傷で最低2週間の離脱となり、アキレス腱断裂からの復帰中だけに慎重な復帰が求められる。開幕前夜は主力が比較的健康に揃っていたはずなのに、毎日のようにスターが倒れていく状況に二人は嘆きを共有してエピソードを締めくくった。
コメント(0 件)
まだコメントはありません。