プレシーズン最終日に見えたイースト激戦区と各チームの課題
NBA Today(2026年10月16日配信)でマリカ・アンドリュースがプレシーズン最終戦の見どころと開幕の展望を語った。
NBA Today(2026年10月23日配信)でブライアン・ウィンドホーストが語った
チームシクサーズキャバリアーズナゲッツサンダーレイカーズロケッツ
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NBA Today(2026年10月23日配信)でマリカ・アンドリュースが開幕週の注目試合を語った。
76ersがプレーバイプレー時代最大となる29点差逆転勝利を飾った試合の分析、キャバリアーズの崩壊癖、シェイ・ギルジャス・アレクサンダーの連続20得点記録の途絶、チェット・ホルムグレンの復活、ヒューストン・ロケッツの過小評価ぶりなど、開幕2試合で見えてきた各チームの姿をパネリストが掘り下げた。
76ersはハーフタイム時点で勝率3%、最大29点のビハインドを背負っていた。しかし後半に入ると一変し、第3クォーターだけでキャバリアーズを37-21でアウトスコアした。最終的にこの試合はプレーバイプレーの記録が残る約30年間で最大の逆転勝利となった。マリカ・アンドリュースはレブロン・ジェームズにとっても24シーズンのNBAキャリアで最大の逆転劇だったと伝えた。ブライアン・ウィンドホーストは、序盤から29点差をつけてそのまま勝つ展開よりもこの逆転のほうがよかったと指摘した。
「29点差を最初からひっくり返す展開よりも良かった。あの劇的な逆転劇のためにチームケミストリーを発揮して、ディフェンスでも献身的に、オフェンスでも献身的に、スピードを使って、フォースを使って戦わなければいけなかった」
— ブライアン・ウィンドホースト [04:46]
ウィンドホーストはさらに、レブロン・ジェームズが過去にチームを移籍するたびに序盤は苦戦してきた歴史を振り返った。マイアミでは最初の数週間で得点できず、クリーブランドに戻ったときは1週間の終わりにはカイリー・アービングと対立し、LAでは0勝3敗スタートだったという。それに比べてフィラデルフィアでは開幕2試合でチームとして一体感を見せており、過去の移籍初期とはまったく異なる好スタートだと分析した。
エイモン・シャンパートはレブロン・ジェームズの姿勢を称賛した。ショータイム・レイカーズ時代は派手でカメラ目線も多かったが、フィラデルフィアではグリット(泥臭さ)を前面に出し、笑顔のない肩をすくめる仕草、ペイントへの力強いドライブ、スクラッピーなディフェンスで街の気質を体現していたと語った。
「レブロン・ジェームズが『俺は新しいチームで、新しい街にいる。この街そのものになってやろう』というプロ意識を持って臨んでくれたことに拍手を送りたいです」
— エイモン・シャンパート [03:51]
シャンパートはフィラデルフィアという街が「どん底に慣れている街」であり、うまくいかないことに慣れながらもやり遂げなければいけない場所だと表現した。29点差を背負いながら逆転を果たした展開は、まさにその街の精神と重なると指摘し、「これ以上のシナリオはなかった」と締めくくった。レブロンが新しいチームの文化に自らを適応させるプロ意識は、41歳にして衰えていないことを示した。
逆転劇の裏側にはキャバリアーズの崩壊がある。マリカ・アンドリュースはケニー・アトキンソン体制下でキャブズが20点以上リードしながら逆転負けを喫したのは今回で4度目だと伝えた。マイケル・ウィルボンは昨季のカンファレンスファイナルでマジソン・スクエア・ガーデンにて22点リードを守れず崩壊したパターンと同じだと厳しく批判した。
「オフシーズンに取り組んでいたのは、組織としてより粘り強くなること、オフェンスでもディフェンスでも粘り強くなることでしたよね。シクサーズにちょっとプレッシャーをかけられただけで、完全に崩れ落ちた」
— ブライアン・ウィンドホースト [08:17]
ウィンドホーストは76ersのビッグマンの層が薄いにもかかわらず、後半はキャブズがペイントにボールを入れることすらできなかった点を問題視した。シャンパートはその原因を分析し、タイリース・マクシー、ジェイレン・ブラウン、VJ・エッジコムの3人が94フィートからプレッシャーをかけ、キャブズのショットクロックを実質5〜8秒に縮めたと解説した。
「タイリース・マクシーがいる、ジェイレン・ブラウンがいる、V・J・エッジコームがいて、3人が『94フィートからプレッシャーかけよう、ショットクロックを縮めよう、本当に5〜8秒で動いて何か起こさないといけなくなるぞ』と決めた」
— エイモン・シャンパート [09:05]
ウィンドホーストはキャブズがすでにトレード資産を使い切っている状況にも言及した。現ロスターで答えを出すしかないなか、オフに獲得したペイトン・ワトソンは第4クォーターで3〜4回1対1で得点を許したと具体例を挙げた。シャンパートはジェームズ・ハーデンがプレッシャーに対応できないならボールを手放すべきで、ドノバン・ミッチェルがポイントガードを担って直線的にドライブする場面が必要だと主張した。
ナゲッツ対サンダー戦では、シェイ・ギルジャス・アレクサンダーの最初のバスケットが試合終盤までずれ込んだ。17得点の時点で試合が決まっており、第4クォーター残り2分を切ったところでベンチに下がった。連続20得点以上の記録は途絶えたが、本人は試合へのリスペクトを理由に挙げた。
「試合にはいつもリスペクトを持って臨むべきだと思うので。神様が望んでくれれば、また新しい連続記録を始めるゲームがたくさんあるはずだし」
— シェイ・ギルジャス・アレクサンダー [13:41]
マイケル・ウィルボンはこの判断を「100パーセント正しいこと」と称え、記録が157試合に伸びたところで殿堂入りが早まるわけでも何かが変わるわけでもないと語った。ウィンドホーストは数字の面から新ルールの影響を指摘した。シェイ・ギルジャス・アレクサンダーは過去4シーズン1試合平均9本のフリースローを獲得していたが、今季は2試合で合計わずか6本にとどまっている。
「彼はここ4年間、1試合平均9本のフリースローを獲得してたんだよ、9本。それが今年は2試合で合計6本だ。これは偶然じゃない」
— ブライアン・ウィンドホースト [15:50]
ドライブの回数自体も減っていることから、新しいオフィシエイティング・ルールへの適応とシーズン序盤の調整期間の両面があるとウィンドホーストは分析した。シャンパートも「チキンウィング」系のコンタクトが通用しなくなった学習曲線を乗り越える必要があるとしつつ、試合終盤に主導権を握って効果的に得点した姿勢を評価した。
ウィンドホーストはサンダーの2連勝を支えたチェット・ホルムグレンの復活を取り上げた。カンファレンスファイナルでの不振が夏の間ずっと批判されていたなか、開幕2試合でビクター・ウェンバンヤマ戦とニコラ・ヨキッチ戦という厳しいマッチアップに臨んだ。結果は合計24リバウンド・8ブロック。ウェンバンヤマは13本中1本、ヨキッチは19本中5本に抑えられた。
「8月にスケジュールが発表されて、『初戦はヴェンバニャマ、第2戦はヨキッチか』ってなったわけよ。それで24リバウンド、8ブロックを記録したんだ」
— ブライアン・ウィンドホースト [16:32]
ウィンドホーストはチームディフェンス全体の成果であり1対1の対決ではないと断りつつも、チェットが見事に復活したと称えた。シャンパートも「チャレンジを受け入れた」と評価した。マリカ・アンドリュースはサンダーがチームとしてウェスタン・カンファレンスファイナルの反省を内部で課題にし、「今目の前にいるのはこのチームだ、俺たちが何者かをここで見せてやる」という姿勢を見せていると語った。

ウィンドホーストは話題をヒューストン・ロケッツに転じ、NBAで最も過小評価されているチームの一つだと断言した。プレシーズンから好調で、開幕戦でも圧巻の内容を見せたという。とくにフレッド・バンブリートが復帰戦で11アシスト・ターンオーバーゼロを記録した点を高く評価し、攻撃面で爆発的なチームになりうると述べた。
「フレッド・バンブリートが戻ってきて11アシスト、ターンオーバーゼロ。KDもシュートが決まって、ジャバリ・スミスも決めてる。ベンチから出てくる選手たちも含めて最高の動きをしてるよ」
— ブライアン・ウィンドホースト [32:06]
シャンパートはバンブリートの11アシスト0ターンオーバーを称えたうえで、現代NBAではポイントガードのターンオーバー8個が「30点取ったから大丈夫」と見過ごされがちな風潮に苦言を呈した。ポイントガードの本来の役割は「このポゼッションで一番良いシュートを打てるのは誰かを見極めること」だと語った。
「11アシスト、ターンオーバーゼロを見られたのは最高だったよ。そうだよね。だって今はもう俺たち、全ポイントガードに対して…ターンオーバー8個でも許してしまってるじゃないか」
— エイモン・シャンパート [32:41]
ウィルボンはバンブリートが2019年にトロントで優勝して以来、アシスト対ターンオーバー比でリーグトップクラスを維持し続けている点を補足した。ロケッツが今季の脅威になりうるという見方はパネル全体で共有された。
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